こんにちは、暮らしデザイナーのshioriです。
今回は、収納を計画する際に重要な「モジュール」についてをお話します
クローゼットやキッチン、押入収納など間取りにはモジュールが深く関わってきます。
今回の記事でモジュールについてコツをつかんで、収納計画に役立てましょう!
Contents
そもそも「モジュール」って何?
モジュールって普段耳にしない言葉ですよね
モジュールとは簡単に言うと「基本単位」や「基本寸法」のこと
お家をつくる上で基準とする寸法を指します
日本独自の「尺」とは?
「尺」とは現在では公式に使用されていない尺貫法(しゃっかんほう)という日本独自の「長さの単位」のひとつです。
今はメートル法がほとんどで尺は馴染みのない方もいらっしゃるかと思いますが、日本の家屋はもともとこの単位をもとにつくられてきました。
一尺は約30cmで、この30cmという長さは手を広げたときの親指から中指の長さをもとに定められたと言われています。
つまり、日本人のからだから生まれた寸法ということです!
からだを基準にした寸法なので、心地がよく使い勝手のいい寸法なんだな~と感じます
間仕切るなら尺モジュールが◎
たとえば、たたみ1帖は6尺×3尺(1820mm×910mm)です
この基本サイズ(尺)を覚えておくと、収納計画がスムーズにすすみます◎
なぜなら、市販の収納用品や家具の多くは尺モジュールに合わせて作られているから!
皆様ご存じの無印良品!無印の収納用品の基本的なサイズは37cmと26cmです
なぜこの寸法かというと・・・
3尺=910mmの幅のクローゼットの有効寸法に由来します
画像のように約80cmの2等分、3等分に均等に収まるサイズにしてあるということです!
マンションリノベやRCのおうちは要注意
木造の住宅のほとんどが尺モジュールで作られているため
マンションリノベやRCのお宅は要注意です!(メーターモジュールのお家も同様)
図面をよく見てみてください!収納スペースの寸法がキリのいい寸法になっていませんか?(500mm・1000mmずつ区切るなど)
実際に住んでみてから、いざ収納BOXを入れようとすると変にスペースがあまってしまうこともしばしば。
これから計画される方は、できるだけ尺モジュールに則って間仕切壁をたてることをオススメします!
WICの内部を間仕切るときは、尺モジュールに則った有効寸法を意識して間仕切壁をたてておけば、「あと数cm広ければもう一つ収納BOXが入れられたのに!」といった事態を防ぐことができます
それぞれの用途に合った奥行きにすること
収納はただ単に大きければいいわけではありません!
これまで、収納の幅の話ばかりしてきましたが、収納スペースは奥行きも大切です
棚板やカウンター、シューズボックス、押入などの奥行きもモジュールがあります。
30cm・45cm・60cmがよく使われる基本サイズです。
この寸法を覚えておけば、収納用品を買い足したり、見直しをかけるときに便利ですよ◎
使い勝手の例を挙げると、よくあるのがキッチン(パントリー)収納
このように、奥行きが深い収納は一見沢山収納できて良さそうにも見えますが
実は、キッチンの収納は奥行きが浅い方が使いやすいんです。
キッチンで使うもの・ストックするものはそこまで大きいものはないはず。
むしろ奥行きが浅い収納の方が、どこに何が入っているか一目瞭然でパッと取りやすく使いやすい収納になります。
こちらの間取りは、91cm角の収納をパントリーとリビングから使えるように分割しました。
リビング側には掃除機や書類も収納できると便利ですよね◎
各場所にいれるモノの寸法を把握して、しっかり間取りに反映させましょう!
まとめ
いかがでしたか?
モジュールや尺、基本サイズについて少しでもルールを知っていると収納BOXを購入したり、収納計画を見直すときに役にたちます。
満足のいくおうちづくりができるように、常にアンテナをはって情報収集をしていきましょう(^^♪
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